以前は、アクリル絵の具で半紙を染める方法をご紹介したのですが、今回は、パステルで半紙を彩色する方法をご紹介します。

彩色してみた作品が、こちら。
影織のパステル切り絵

アクリル絵の具で彩色したものと比べると、ほわっと優しい風合いです。
ちなみに、アクリル絵の具で彩色した絵は、こんな感じです。
新郎新婦の切り絵(影織切絵)

材料

半紙(ざらつきの多い紙が◎)
ダイソーのパステル(18色入り)

方法

半紙のざらざら面側に色をのせていきます。
彩色方法をいくつか試しましたが、
パステルを寝かせて少し色をのせて優しく優しく色を塗っては、ティッシュでこすって伸ばす、という方法が一番いい感じでした。

カッターで削って粉を出し、それをティッシュで伸ばす、という方法もよいですが、あまり広範囲を塗れないというのと、削る時に黒板を爪でひっかくようなあの音と摩擦感を感じるので、苦手な人には向きません。

指で伸ばすと、色が伸びにくい上に手が汚れ、あまりいいことがないです。


パステル彩色のメリット

和紙の淡く優しい風合いを出せる

色がはっきりしているアクリル絵の具と違い、優しい色合いで表現できます。

水濡れによる紙の伸びを防げる

これは大きなメリットです。絵の具で塗ると、どうしてもそこに含まれる水分のせいで紙が伸びてしまい、表面がでこぼこになって残念なことになってしまうことがあるのですが、それ防げます。

意外と紙にしっかり吸着する

これは紙次第の部分もあるかもしれないのですが、塗った後にごしごしこすってみてもほとんど色移りしなかったので、固定するためのフィキサチーフをかけなくても、色移りしたり、色落ちしたりしなさそうです。


パステル彩色のデメリット

手が汚れる

こればかりは仕方ありません。手を洗いましょう。

均一に広範囲を塗るのが難しい

私が最初に勧めた、寝かせたパステルで色を塗って伸ばしていく方式だと、どうしても直接塗った部分が濃く出てしまい、塗りムラとなってしまいます。
パステルの彩色実験①

カッターで削る方式だとムラが減るのですが、かなり大量に削らないと色が淡くなってしまいます。また、削った粉を落とす位置を均等にしないと、やはりムラが生じます。
パステルの彩色実験②

この塗りムラも絵の味を出す、ととらえるのがよいのかもしれません。

感想

いや、それにしても我ながらいい感じに着色できたな、と思います。まさに自画自賛ですね笑
新しく手に入れた手法を使って、さらに表現の幅を広げていきたいなと思います。