やろう vs. やめよう

すごく気になって、やりたいことがあるのになぜか出来ないと悩むことがあります。
たとえば、「今の仕事を捨ててチャレンジングな環境に飛び込みたいけど、怖くてできない」「あの人に告白したいけど、怖くてできない」みたいな、そういう悩みですね。

こういう時、意識の上では「やろう!やってみればいいじゃない!」と考える一方、別の部分、いわゆる無意識が「やめとけ!やめとけ!」というブレーキを強くかけています。
自分の中で、「やろう」「やめよう」で勢力が真っ二つに分かれているわけですから、混乱しますし、どうしたらいいのかわからなくて途方に暮れてしまいますよね。

そんな時は、「やろう」軍と「やめよう」軍のディベートを、ノートに書きつけていくことをおすすめします。

一人ディベートのやり方

あなたは「やろう」軍代表、「やめよう」軍代表、書記の三役を一度にこなすことになります。ちょっと忙しいです笑

まず「やろう」軍、「やめよう」軍、どちらからでもいいので、片方ずつ意見に耳を傾けます。そして、彼らの主張をひたすらメモしていきます。この時、彼らの言葉をそのままメモするとよいです。
また、この両軍は大人と子供、男性と女性、のように正反対なキャラで出てくることがあります。その対立構造もそのまま受け入れてメモしていきましょう。

私の場合、最近創作活動の方向性を悩んでいて、ちょっと新しいことをやってみたいな、と考えていたのですが、やろうとすることに対してあまりに強い抵抗感が出てきたので、この方法で「やろう」「やめよう」両者の意見を聞いてみました。
すると、こんな感じになっていきましたよ。

ーーーつくるの、楽しいしわくわくするでしょう。やってみようよ
ーーーそうやってゆうどうするの、ずるいよ!いやだもん、怖いもん、やりたくないもん、怖いからやりたくないもん!
ーーー何が怖いの?怖いことなんてないから、やってみればいいよ。
ーーーどうせ、ムリだもん…
ーーー無理じゃないよ、きっとうまくいくよ。
ーーーあなたはうまくいく、を大事にしてるでしょう。うまくいかなきゃ、つくっちゃいけない?

…とこんな感じで、延々展開させていきます。
書記は、どちらの意見も否定したり、書くのをやめたりせずに、淡々と全て記録していきます。また、書記役は、どちらかがどちらかに対して暴言を吐きそうになった時に、レフェリーのように飛び出して諫めます。

こうして、両軍の話をじっくり聞いているうちに、不思議とだんだんかみ合ってくるんですね。
双方が納得できたな、という感じがしたらおしまいにします。

まとめ

人に見せるものでもないですし、変なことも、くだらないと思えることも、とにかく残らず淡々と書き出してみると、思ったより深い答えにたどり着けます。

ポイントは、あまりじっくり頭を悩ませず、書く手を止めずに書き続けることです。
意外な意見が飛び出してきます(上に書いたうまくいく、のくだりが飛び出してきた時は、自分でも驚きました)。

人は意識ではとらえられない部分でいろんなことを考え、判断し、行動しています。
それを書き出して意識にのぼらせれば、改めて見つめることができるので、自分の中の矛盾をうまく解消していけるんですね。

ということで、今日は「やろう」「やめよう」の間でぐらぐらした時の対処法のお話でした。