個展をやるのに宣伝できない問題

5/1(火)- 5/5(土)まで、東京の文京区本郷にあるRiver Coffee & Galleryで切り絵の個展を開催予定です。

影織個展展示予定作品
こんな作品や

影織個展展示予定作品
こんな作品を展示します


が、しかし、
個展のお知らせを知人にするのがとても恥ずかしい(ので、なかなか伝えられていなかったり、伝えるのにすごくもじもじしてしまう)という問題にぶち当たっています。

たくさんの人に作品を見に来てほしいのに、宣伝が恥ずかしい。
大いなる自己矛盾です。
今日は、この恥ずかしさや言いにくさはなんなのか、どう対処したらよいかについて考えてみます。

原因と対処法

1) 自分の宣伝は迷惑なんじゃないか

ツイッターやブログで、不特定多数(一部知人は含まれますが)に個展告知することはあまり抵抗感がありません。しかし知人にピンポイントで声をかける、というところに抵抗があるようです。
SNSやブログなら読み流せるのに、直接誘われたら断りにくい。面倒な誘いをかけないでほしい。邪魔だ。不愉快だ。
言い過ぎかもしれないですが、そんなことを思われるのではないか、と恐れてしまうようです。

<対処法>
1回目の告知で興味ないからもういいよ、と思う人もいれば、100回告知が来ても嬉しい大ファンもいるかもしれません。
忙しすぎて全く余裕がない時と、幸せいっぱいでゆったりしている時など、受け取り手のその時の気分でも、告知に対しての反応が変わるかもしれません。
となると、もはや人やタイミングによって受け取られ方は変わるもので、告知を出す側はぶっちゃけ自由に、好きなように告知していいように思います。
相手の受け取り方は自由なのですから、こちらも自由に宣伝していきましょう。

2) 私もまた、迷惑だ、恐怖だと感じている

先のお話した、告知が迷惑と思われたらどうしよう、という話。
…これ、裏を返すと、多かれ少なかれ自分が人の誘いに対してそんな風に思うから、自分も思われるのではないか、という恐怖を感じるという…キャー!性格が悪い!笑

もっと突っ込んで、「何が迷惑なの?」と考えてみたところ、
押し付けられる=断れない=自由がない=苦しい=怖くて逃げたい!
という考えが浮かんできました。

<対処法>
宣伝に限らず、人になにか誘われた時、頼まれた時、断る自由があります。
人の顔色を見て、自分のやりたいこと・やりたくないことを我慢することはだいぶ減りましたが、いまだについ、不自由と思いこみ、恐怖を感じる考え方をしてしまうのだな、なんて気づきました。

宣伝する自由もあれば、受け取る自由・断る自由がある。
みんな自由です。
安心してよいのです。

3) 絵や文章を批判・否定されるんじゃないか

同じく、SNSやブログでは、こうして自分の意見や嗜好を文章に、作品にして発表することに抵抗は少ないのですが、作家である「影織」以外の私の側面を知る知人、友人に見られるのは、なんだかそわそわします。

周りには優しい人がたくさんいるとわかっていても、
「へぇ(笑)影織さんって、こんな作品作っちゃっうんだ(笑)」「偉そうなことよく語るんだね(笑)」「面白くないね(笑)」
などと言われるんじゃないか、などびくびくしてしまうんですね。

<対処法>
「こうしたらもっと良くなると思う」という意見を頂けたら、とてもありがたいことです。
その場では耳が痛いかもしれないですが、落ち着いて咀嚼して、そうだと思ったら取り入れて、違うなと思ったら取り入れなければ良いでしょう(これもまた、自由なわけです)。

そもそも、自分の表現の場なのだから、正解というものがもしあるとしたら「自分がこう表現したい」が「正解」だと思います。ですから、周りの人から「これは嫌い」「この表現はおかしい」をもらったとしても、それに合わせて自分の「正解」を捻じ曲げなくたっていいわけです。

そして、もし批判に擬態した悪口を言われたなら、聞く耳持たないか、立ち向かうかすればよいでわけです。


4) 自分の作品に自信が持てていない

3)に書いたような否定が怖いということは、自分で自分の作品を否定しているから、人に否定されることを恐れると言えるのかもしれません。

<対処法>
自分の作品に愛を注ぐ。溢れるくらいに愛を注いで、もっともっと好きになる。
自画自賛上等、でいきましょう。
「この料理…すっごくまずいんですけど、食べてみません…?」より、「これめっちゃおいしいから!食べて食べて!」と勧められたものの方が食べてみたいと思いますよね。
作品だって同じで、自分で自分の作品を素敵だと思うことが大事なのでは、と思います。

まとめ:それ独り相撲だよ

一つずつ分解してみると、自分の思い込みでむくむくと大きくなってしまった恐怖だということに気づきました。 ということで、恐れをすこしずつ超えながら、宣伝していこうと思ったのでした。 この記事を読んでくださったあなたにも、展示を見にいらしていただけたら幸いです。