紙のマーブリングに挑戦していました。
家にあるもので紙のマーブリング


いい感じにできたので、とてもご機嫌です。
ここに至るまでめちゃくちゃ試行錯誤したので、その過程も合わせてご紹介します。

原料

・染めたい紙
・アクリル絵の具
・バットまたはお肉のトレイ
・水
・フエキのり
・つまようじ

方法

1)バットまたはお肉のトレイに水を張る
5mm~1cmくらいの深さで水が張れればOKです。

家にあるもので紙のマーブリング(バットの準備)


2)フエキのりを溶かす
今回使用したお肉のトレイ(15cm四方)に張った水に対して、大きめの筆で一すくい分くらいの割合でのりを溶かします。
のりはダマになって溶けにくいので、よくかき混ぜます。
のりの分量が多すぎると、絵の具があまりきれいに広がらず、マーブルが美しくできません。
家にあるもので紙のマーブリング(フエキのりを溶かす)


3)アクリル絵の具を水に溶かして、トレイの水に浮かべる
筆に絵具をつけてぽんぽんと水をつつきます。絵の具が円形に広がっていったら正解です。
家にあるもので紙のマーブリング(絵の具を垂らす)


4)ようじでくるくるとかきまぜてから紙を浮かべる
あまり混ぜすぎると色が混ざってしまいます。数回ひっかくくらいでよいです。
家にあるもので紙のマーブリング(絵の具をようじでひっかく)


5) そっと引き上げる
静かに引き上げて、乾かすところに乗せてください。
写真のように引き上げたまま持ってぽやぽやしていると、濡れた紙の重みでびりびり破れていくので、素早く作業しましょう。
家にあるもので紙のマーブリング(着色した紙を引き上げる)


6)乾かして完成!
家にあるもので紙のマーブリング完成

試行錯誤の数々

マーブリング液を使うと、きれいで簡単に着色できるそうなのですが、どうしても家にあるもので実現したい!と思い、いろいろ試してみました。
たくさん失敗したので、没ネタの歴史も駆け足でご紹介しましょう。

・洗濯のり+水

ネットで検索していたら、百均で買える洗濯のりを水に溶かして、その上に絵の具を浮かべると良い、とあったのでやってみました。

が、絵の具が水に沈んでしまって、うまくできませんでした…のりと水の比率が悪かったのかもしれないです。

家にあるもので紙のマーブリング(洗濯のり)
ぽとーん…

・ただの水に、絵の具の代わりにマニキュアを浮かべる

以下の動画で、温水の上にマニキュアを浮かべ、素早くかき混ぜるとマーブル模様になり、プラスチックのコップなどにも写し取れるようだと紹介されていたので、紙に応用してみようと思ってやってみました。



やってみた結果がこちら。マーブルが全然うまく出ませんでした。
家にあるもので紙のマーブリング(マニキュア)
これじゃない。

しかも、マニキュアが沈んだところから発泡スチロールが溶け出し、張っていた水が全部流れ出しました。
めちゃくちゃテンション下がりました。

家にあるもので紙のマーブリング(発泡スチロールに穴)
あなや(穴だけに)

・中性洗剤 + 水

絵の具がすべて沈んで何一つ写しとれませんでした。
このあたりでテンションが地の底に。
家にあるもので紙のマーブリング(中性洗剤と水)
しかし何も起こらない

たくさん失敗しましたが、どうしても諦めきれず、いろいろ調べている中でこちらの論文を見つけました。
ここに「基本のマーブル染めは模様となる絵の具を水面で浮かせるための液として、麩糊(ふのり)や蒟蒻粉糊やゴムなどの粘性のある液を含む液体を用意する」という一文を見つけ、「これもしかしてフエキのりでいけるのでは…」と思い、フエキのりを試すに至ったんですね。
それが冒頭でご紹介した手法です。きれいなマーブル染めができたのを見た時は、めちゃくちゃ嬉しくて舞い上がりました。

所感

・あきらめずにトライし続けてよかったです。何度も何度も失敗して、できた瞬間のアハ体験が技術研究の醍醐味ですね。
・絵の具が水に溶けてだいぶ淡い色合いになってしまうので、もう少し濃い色を出せないかも研究してみようと思います。
・フエキのり万歳。